4日間歩く。私が若かりし頃(今でも衰えは全く自覚しておりませんが。)、ある友人に影響を受け、自分の行動力について考えさせられた時がありました。 自分で決めて、なんかやってやろう。 すぐに出切る事がいい。 考えた結果、ここ静岡県○○市から、東京都○○市まで歩いていってやろうと思いました。 それならすぐにでも挑戦できる。 翌日、誰にも何も言わず、旅立ちました。 最初の20キロは2時間ペースで行きました。 (これは大変なペースでしょう。) しかし、練習していない上に、経験不足。 20キロ時に片足が壊れ始めました。 まだあと100キロはあるのに。 アドレナリンを分泌させる為に、プロレスラーのテーマを延々リピート。 しかし、アドレナリンが何時間も出っ放しなわけはない。 ヤバイなと思い出しました。 だが、テーマを掲げて臨んだこと。 ギブアップするわけにはいかない。 ビッコ引きながら、嫌々箱根を登りました。 坂道になったので、より辛い。 どうしたものか途方にくれそうになった時、ある喫茶店からおばさんが出てきました。 ビッコ引いている姿を見て、何事かと思って、店に入りなさいとのことでした。 そこで歩く意義を語りました。 急ぐ事はないとさとされ、ちょっと気持ちが変わりました。 そこで一杯のコーヒーを出してくれた。 私はコーヒーなんてすすんで飲みませんが、そのときの一杯は忘れられません。 その喫茶店を訪ねてみたくなったのでした。 そのときの状況を思い出しながら、箱根を登っていきました。 今回はトラックで。 しばらく登るとありました。 こんなに上だったんだと感じながら。 しかし、その店は誰も管理していない様で、ボロ屋と化していました。 当時のたたずまいを残して。 もしやっていたら、一杯のコーヒーをおばさんにおごろうと思っていたのに。 切ない思い出がよみがえった一日でした。 おばさんどうしたんだろうか? 結果は4日間で完歩できました。 ちょっと遅いペースになってしまいましたが。 そのおばさんのおかげでした。 たとえどうであれ、私の脳裏に焼きつく忘れられない思い出です。 達成したその日の夜は、水道橋まで行き、Uインターのクリスマスパーティーに参加しました。 まさに嫌々。(だったかな?) いつ何時でも、プロレスと繋がっているんです。 |